「実践編」 その16 (3.04.a 歩いてみる-2)

方向転換が出来たら、再び歩行の練習だ。

しっかりと進行方向を見て歩きはじめてみてほしい。


ここで言う「進行方向」とは、歩いて行く向きを指すが、スノーボードの場合では歩く向き(方向)が通常歩く向きとは異なる。


人が通常歩く方向は身体の正面になるが、スノーボードの場合には横方向への移動になる。


当たり前な事が書いてあると感じる人が多いと思うが、僕の感覚では、これが意外ときちんと認識されていないと感じる。


横方向への動きは、日常生活にあまり無い動きだから、身体の使い方をきちんと意識して向き合わなければ、なかなかうまく行かず、次のステップの前に大きな壁が立ちはだかる事になりかねない。


最初の段階で多くの人が 1 番見落としているのが「目線」だ。

慣れない道具を足に付けてツルツル滑る雪の上を歩くわけだから、足元が気になるのは仕方が無い事だが、自分の足元を見ながら進みたい方向に移動するのは難しい。


常歩いている時でも、足元やスマホの画面を見ながらでは、スムーズに行きたい方向には進めないはずだ。


やはり進みたい方向をしっかり見据えて行くのが 1 番安定するので、何か遠くの目標物(ゲレンデの端に生えている木や、遠くに見えるリフトの支柱等)を決めて、そこから目線を外さないように意識してみてほしい。


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書いてある事を読んで見ればどうという事無い文章に見えてしまうだろうが、「目線を進行方向に保つ」というのは、やってみると本当に難しい基本動作だ。


相当スノーボードに慣れてスイスイ滑っている人たちの中にも、「ついつい足元を見てしまっている人」が大勢見受けられる。


「目線が崩れてしまうという事は、滑りの基本が崩れてしまうという事」だと「常に認識」する事が出来れば、きっとあなたの上達スピードは格段にアップするだろう。


「目線の使い方」は自転車、バイク、自動車の運転をはじめ、恐らくほとんどのスポーツに通ずる重要な要素だと思う。

 

 

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