「実践編」 その22 (3.05.とまる-3)

さて、前置きから異常に長々と書いてしまったが、ようやく本題の「とまる」について見て行く。


「とまる」動作とは、バックサイドエッジ(かかと側)か、フロントサイドエッジ(つま先側)、もしくは両側のエッジを使いながらやって行くわけだが、これまでとは大きく違う点がある。


それは両足をスノーボードに装着して練習をすると言うことと、いよいよリフトに乗って斜面の上から下りながら練習するということだ。


少し(かなり?)話が逸れてしまうが、

皆さんはきっと「リフトの乗り降りは、スノーボードデビューの一日において『大きなイベント』」的なイメージを持っている人も多いと思う。

しかし、ここまでの練習を充分にやってきた貴方にとっては、実は大した事ではない。


折角なので実際のリフトの乗り降りについて流れを見て行く。


a) リフトに乗る位置はリフト乗り場のおじさんが親切に教えてくれる。

「初めてなので宜しくお願いしまーす」と笑顔でお願いしておけばうまい事やってくれるので、おじさんを信頼して「3.04.a) 歩いてみる」のやり方で乗る位置まで落ち着いて歩いて行く。
※2 人乗り以上のリフトの場合、レギュラースタンスの人ならば「右端」に、グーフィースタンスの人ならば「左端」になるようにしてほしい。
理由は後で判る。


b) 乗る位置まで歩いたら、「3.04.c) チョっと滑ってみる」の「ハ」の状態で待機。

 

c) 親切なリフトのおじさんが、リフトのスピードを緩めて、貴方のお尻にリフトの搬器(座るところ)をソッと当てがってくれるので、「うしろ脚」側のお尻半分だけで搬器に腰掛ける。(この時難しい事は一切忘れて、只々「半ケツ」で座るだけ。)


d) リフトが、動き出しても「半ケツ」のままで我慢する。

但しリフトから落ちないよう搬器にしっかりと手で掴まっておく。

ポイントはスノーボードのノーズをしっかりと進行方向へと向けておく事と、「うしろ脚」をデッキパッドに乗せておく事だ。

真っ直ぐ椅子に座るように「両ケツ」で座ってしまうと、ノーズの向きが進行方向から逸れてしまい、雪面に引っ掛かりやすくなるので大変危険だ。

ココは我慢の「半ケツ」キープが肝心だ。


e) ジッと耐えていれば、リフトは進んで行く。

自然とスノーボードが雪面から離れるので、そのタイミングでようやく「両ケツ」で、しっかりと座り直す。

この時、スノーボードの向きは進行方向に対して横向きになるので、横に座っている人に当たらない様に気遣いをお忘れなく。
コレが" a) "でリフトの端を選ぶ理由「その 1」だ。


f) 降り場が近付くまでリラックスして景色を楽しむ。

上手な人を見つけて、その滑りをしっかりと目に焼き付けておけば、のちのイメージトレーニングに役立つ。


g) リフトの支柱が、残りあと 2 本か 3 本程度まで降り場に近付いたならば、いよいよ降りる準備だ……が、やる事は非常にシンプルだ。

乗る時にやった " d) "の「半ケツ」&「掴まり」&「うしろ脚デッキパッド乗せ」の状態に戻って、降り場に到着するまで、そのままの姿勢で待機する。


h) 降り場のおじさんは、乗り場のおじさんから貴方から言われた「初めて」宣言を既に無線連絡で聞いているから、リフトのスピードを緩めてくれる筈だ。

降り場に到着したら、スノーボードが雪面に着いても、降りる位置を示す線に搬器が移動するまで、先程の姿勢を崩さずに待ち続けてほしい。

 

i) スノーボードが降りる位置の線の上まで来たら、デッキパッドの上に立ち上がる。

只々、立ち上がるだけだ。

大切なのは、「3.04.c) チョっと滑ってみる」の「ハ」の状態を再現する事だけ。


j) 万が一コケてしまった場合、その場で立ち上がろうとせずに、四つん這いで良いので、速やかに進路から外れて端に避難する。

そうしなければ、後からリフトを降りて来た人達に轢かれてしまう。
コレが" a) "でリフトの端を選ぶ理由「その 2」だ。

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リフトの乗り降りは「大した事ない」と言いつつも、a)から j)まで書いてしまったが、平たく言うと「歩いて行って、座って、着いたら立ち上がる」だけだ。
気負わずにチャレンジしてみてほしい。

 

 

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