「実践編」 その24 (3.05.とまる-5)

バックサイドエッジやフロントサイドエッジを使って「とまる」際に重要な「ふたつの要素」について考えてみよう。


ひとつめは、「雪面抵抗」だ。

雪面抵抗が一番少ない状態が、フルアクセル & ノーブレーキと言うことになるが、それは一体どういう状態だろうか?


スノーボードの向きは?
エッジの状態は?


答えは「直滑降」で、

スノーボードの向きはノーズとテールを結ぶ直線がフォールラインと同じ向き。

フロントサイドエッジもバックサイドエッジも両方「立っていない」という状態になる。


なので止まりたい場合には、出来るだけ直滑降の要素を減らしてやれば良い。

言い換えれば、

スノーボードの向きは、ノーズとテールを結ぶ直線が、フォールラインに対して 90°(直角)の関係。

エッジは、バックサイドエッジ若しくはフロントサイドエッジを出来るだけ「立てる」、ということになる。


ふたつめは、「重心位置」だ。


ひとことで言ってしまえば、「スノーボードの真上」という事になってしまうのだが、そもそも重心位置と言われても、それが何処かに見えるわけでもないし、スノーボードの「真上」にしても同じだ。

 

「重心」にしても「真上」にしても、練習を重ねて上達するうちに何となく体感できるモノなので、最初にチャレンジする段階では、「仮」に以下のように捉えてみてほしい。


「重心」: 基本姿勢をとった時の自分の「おへそ」。
「真上」: 停止状態ならば、使っているエッジのラインから上方垂線上。

上の「雪面抵抗」と「重心位置」という二つの重要要素を頭において、教則本や動画をチェックすれば習得と上達のスピードが飛躍的にアップすると思う。

これらの事が理解できれば、「とまる」事も「すべる」ことも基本的には、「減速要素」の調整技術だという事にも気付いてもらえるのではないかと期待する。


あえて具体的に書くならば、

スノーボードの滑走技術は、重心位置をスノーボードの真上に保ちながら、スノーボードと進行方向の成す角度(専門用語では「迎え角」)と、エッジを立てる角度をコントロールする技術」

という感じになるだろう。

f:id:yukihori-oyaji:20160803220018j:image

 

<<<もどる / 次を見てみる>>>



↓↓雪彫親爺のサテライトブログ↓↓

courage-for-dream.hatenablog.com