アンギュレーション?
スノーボードを教えられた時に「アンギュレーションがとれてない」と言われた事は無いだろうか?
言われてる意味がわからない、と悩む人も居るかもしれない。
居ないかも知れない ...が、記事にしてみる。
Angle(アングル)
アンギュレーションとはアングルと言う言葉の仲間。
アングルと言えば「角度」。
何の角度かと言えば、少し詳しく見てみる必要がある。
基準位置
角度を考えるときに重要な事は、基準となる位置を理解することだ。
基準位置をゼロ度(角度無し)と考える。
スノーボードで言うところの「アンギュレーション」とは何の角度と考えれば良いのか?
そしてその基準位置とは何処を指すのか?
真上
僕が考えるスノーボードの基準位置とは、
スノーボードの真上だ。
スノーボードの長手中心線上に仮想面を想定する。
その仮想面がスノーボードのデッキ面に対して垂直となる位置が、スノーボードの「真上」だ。
この「真上」の面に体軸や重心が有る時、基準位置(角度ゼロ)に居ると言うことになる。
すなわち、基準位置(角度ゼロ)の状態を、スノーボードでは「アンギュレーションをとっていない」状態と言う。
内傾
また、角付けされた板の真上の基準面は、必然的にターン弧の内側に傾く事となり、その基準面の傾き角度を「内傾角」と呼ぶ。
そういうわけで、 角付けされた板の真上で、基本姿勢を保つ事が「アンギュレーション無し」で「内傾したライティング」となる。
アンギュレーション
ようやくアンギュレーションの説明だ。
アンギュレーションとは「板の真上」から体の一部分を「外す」姿勢の事だ。
体のどの部分を外すのかといえば「上半身」だ。
何処に向けて外すのかといえば「ターンの外側」だ。
ターンの外側に向けて体を傾ける動作になるので、「外傾姿勢」とも呼ばれている。
ちなみに少しまぎらわしいが、ターンの内側に外れている状態を「内倒」という。
内傾と混同されやすいが、別物なので注意が必要だ。
アンギュレーションの目的
アンギュレーションが必要だとされる理由は何か?
「アンギュレーション(外傾姿勢)のとり方」を教えてくれる人はたくさん居たし、教程本やWebサイトなどで何度も目にしてきた。
しかし、アンギュレーションの目的について「納得できる説明」をしてくれた人は今のところ居ないので、ここに書いてある事は完全に僕個人の解釈として、温かい気持ちで読んでほしい。
板を「たわませる」為
僕の場合は、やはり何といっても「板をたわませる為」と考える。
スノーボードの板をたわませる為には、前述の「真上」から板に力を加えるのが、最も効率の良いやり方だ。
しかし、それならば基本姿勢のままで内傾すれば良い事になる。
アンギュレーション(外傾姿勢)をとると
それならアンギュレーション(外傾姿勢)をとると、何が起こるのか?
ターン弧の外側に向けて外傾姿勢をとると、ターン弧の内側に有った体のパーツに掛かっていた重力を、少しでも板の上に近付ける事で、より効率良く「板を踏んで」エッジに力を伝える事が出来るようになる(と思う)。
さて、今回もマニアックな話を長々と書いてしまった。
少しでも誰かの何かに役立てば幸いだ。
最後まで読んで頂いたことに感謝!