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スノーボード「初めて」から「カービング」への道のり

四十路を歩む雪彫親爺の戯言(遅咲きスノーボードインストラクターの覚え書き)

シンタード? エクストルード?

シンタードソールとエクストルードソール

スノーボードのソールには大きく2種類あります。 聞いたことありますか?

「シンタード」と「エクストルード」… いったい何が違うのでしょうね?

ちょっと調べてみましょうか。。。

“Sinter" は日本語で「焼結」

“Extrude" は日本語で「押し出し」

スキーやスノーボードのソール材に使われるポリエチレン等の熱可塑性樹脂は、熱を加えるとドロドロの液体状に溶けます。そして冷えるとまた固まります。 この性質を利用して「粒状」の樹脂素材を加熱により溶かします。 その次に冷やして固める訳ですが、ここに大きな違いがあります。

スキーやスノーボードは、中心となる「コア材」、デッキ面になる「トップシート」、等々の様々な「シート状」の素材を重ね、貼り合わせた構造になっています。 ここでは、ソール面になる「シート」を形成する方法の違いを見てみましょう。

エクストルードの場合

ドロドロに溶かした樹脂素材を、スリット状の吐出口から「押し出し」して冷やすことでシート状に成形するやり方です。

<メリット>

溶かして押し出すだけのシンプルな工程で、コストを抑えることが出来るので、安価で販売されます。

<デメリット>

押し出し成形出来るのは「分子量」が低い素材の特徴でもあるので、ソール素材に求められる「硬さ」や「ワックスの浸透性」を出しにくくなります。

シンタードの場合

ドロドロに溶かした樹脂素材を、円柱状の型で冷やして塊状に成形します。その塊から薄く「削り出し(Skiving)」する事でシート状のソール材を作ります。 【大根のカツラ剥きのイメージです】

<メリット>

高い分子量の素材で生産出来る工程なので、ソール素材に求められる「硬さ」や「ワックスの浸透性」を出し易くなります。

<デメリット>

工程が多く、コストが掛かるので、高価で販売されます。

トーション?

トーション

聞いたことありますか?「トーション」

ちゃんと説明できる人は、どれぐらいいるんでしょうか?

説明できても、ちゃんと滑りで使える(コントロールできる)人は、どれぐらいいるんでしょうか?

ちょっと勉強してみましょうか。。。

"Torsion" =「ねじり」

 「ねじる」とは何を?どうやって?

板をねじるんです。通常バックサイド【踵(かかと)側の】エッジを立てるときには、両足のつま先を上げ(スネに近付け)ます。その時に「片足のつま先だけ」をワザと下げる(雪面に近付ける)動作が板をねじる動作になります。

谷回り

一番判りやすいのは、フロントサイドターンの谷回り開始の場面だと思います。

レギュラースタンスの場合、バックサイドエッジを立てている状態から、左足(前足)のつま先だけを下げる動作です。

左足(前足)のエッジングが緩むので、きっと自然な谷回りターンの始まりを体験出来るはずです。(トーションNG派のライダーさんからは何故か怒られます…)

左足(前足)に体重を乗せて、上半身を右回り(時計回り)に大きくローテーションさせることでも、自然と同じ様なトーションをかけることが出来ます。(グーフィースタンスの場合は全て反対の動作になりますね。)

 スピン

通常のターンであれば、上述のフロントサイドターン谷回りから、山回りターンに移行して、そのあとバックサイドターンの谷回りに切り換えます。。。が、そこで敢えてトーションをフロントサイドターンの谷回りと同じ状態に保ったままにしておくと、どうなるでしょうか?

つまりレギュラースタンスの場合、フロントサイドエッジを山側にした状態で「左足(前足)のつま先を下げ、右足(後足)のつま先を上げる」と言う事ですが、ちょっと違和感が有りすぎるので、同じ状態を言い方を変えて表現すると「左足(前足)のかかとを上げ、右足(後足)のかかとを下げる」と言う事になります。

当然とも言えるかも知れませんが、右足(後足)のエッジングが緩い状態なので、フロントフロントサイドターン方向の回転力も加わり、右回り(時計回り)のスピンになります。

昔ながらのキャンバーボードを回す為の基礎テクですね。最近主流のロッカーやダブルキャンバーの板なら、意識しなくても回るのかも知れません。。。

 

「バックサイドターンの谷回り開始の場面バージョン」も、必ず忘れずに試しておいて下さいね!

 

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教程本

スノーボードオタクとしては、避けては通れないバイブルを紹介しておきます。 

教程本

スノーボードにはふたつの大きな団体があります。

日本スノーボード協会(JSBA)と、全日本スキー連盟(SAJ)です。

それぞれの団体から協定本が発行されています。

JSBAスノーボード教程

JSBAスノーボード教程

 

 

 

TOTAL SNOWBOARDING 日本スノーボード教程

TOTAL SNOWBOARDING 日本スノーボード教程

 

 指導本

 これは本当にオタクの人向けです。

いわゆるインストラクター向けの指導教本です。

スノーボード指導教本

スノーボード指導教本

 

 どの本にもホントに色々教えて貰いました。ありがとうございました!

 

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キャンバー

いろいろ

スノーボードにはいろいろな形がありますね。

キャンバーボード、ゼロキャンバーボード、ダブルキャンバーボード、ハイブリッドキャンバーボード、ロッカーボード、、、????

調べてみよう

僕は20年間キャンバーボードしか使ったことがないので、もはや道具の進化に置いて行かれていることは間違いない。

でも、いろいろありすぎて迷っている人たちもいるみたい。

ちょっと調べてみることにしました。

何が違う?

いろいろあるのは良いけれど、何がどう違って、何を基準に選べば良いのか?そんな切り口からそれぞれを調べてみました。

 

キャンバーボード

 これは最も一般的で歴史の古いタイプ。僕自身も正直このタイプしか使ったことがない。 でも、そもそも「キャンバー」とは何のこと?という人も居るだろうから、まずはその辺りから。

雪面など、平らな面に板を置いて横から眺めると、板と平面の間に「隙間」が有るのが判るはず。(無いのも有るけど、そちらはのちほど) この「隙間」が一番広い場所によって、板のキャンバー形状が語られる。

 

最もポピュラーと言える「キャンバーボード」の場合、接地点は板の両端付近、反対に「隙間」が一番広くなっているのは板のセンター周辺になっています。

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キャンバーボード」のメリットとデメリット

細かい理論を語ると長くなってしまうので、出来るだけ簡潔に言うと、メリットはエッジが雪面に食い込みやすい形状だという事。 もう一つは、体重が板を撓ます方向と反対向きに板が反っているので、板の反発力を得やすい事。

だからCarving(カーヴィング)を目指す人にはお薦め。

デメリットもエッジが雪面に食い込みやすいという理由で、逆エッジしやすい、回しにくい、という事になります。

 

ゼロキャンバーボード

正直に言うと、今回の調べ事で初めて知りました。

ソールにキャンバー形状がなく、ソール全面が接地している物だそうです。今までの僕なら「あ、この板、もう完全にヘタってますね。買い替えですね」とか言ってしまいます。

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「ゼロキャンバーボード」のメリットとデメリット

はっきり言って判りません。強いて言えばメリットは安定性?デメリットは、逆エッジするのに反発力も無い?

どんなスタイルにお薦めかも言えません、ごめんなさい。

 

ロッカーボード

 雪面など、平らな面に板を置いて横から眺めると、板のセンター周辺で接地する形状の物。船底のように両端にいくほど雪面との距離が広くなります。

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 「ロッカーボード」のメリットとデメリット

エッジがかかりにくい形なので、 メリットは回しやすい、逆エッジになりにくい、ということ。もう一つは、その形状からパウダーランの浮力を得やすい事。デメリットは板の反発力を得にくい、Carvingには向いていない、と言ったところです。

 

ダブルキャンバーボード

これが最近のトレンドの様ですね。 ロッカーボードとキャンバーボードのいいところ取りをしたような形状で、板のセンター周辺は船底のようなロッカー形状、その両側にそれぞれキャンバー形状を持っています。

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「ダブルキャンバーボード」のメリットとデメリット

 センター周辺のロッカー形状による回しやすさ、それに加えてキャンバー形状部分から得られる「板を立てたとき」のエッジングの良さ、の両方を兼ね備えた夢のようなテクノロジーの融合。。。と言うような謳い文句で巷では賞賛されています。

 グラトリに求められる板の反発や回しやすさ、パウダーランに求められる浮力、フリーcarvingに求められるエッジグリップ、ほとんどのシーンに対応できそうなので、次の試乗会では是非試してみたいです。

 

 

今回の調べ事は以上です、何かの参考になれば幸いです。

 

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志賀高原 横手山&渋峠スキー場

行ってきました初滑り!
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我慢したご褒美か?!

最高の天気、雪質!

ご馳走様でした!

2017年、ようやく雪景色

雪景色

センター試験当日に大変そうだけど、

ようやく雪がしっかりと降りましたね。

そろそろ

わが家もそろそろシーズンイン。

したいなぁ、、、

 

ソールリペア(傷の修理)について

ショック

ガリッ!!!

シーズン初めや終わりがけの雪が少ない時に、雪上の小石などを踏んでしまい、スノーボードのソール面に傷が入っちゃった!!


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どうする?

、、、どうすれば良いのでしょうか?

大事な大事なスノーボードの命とも言えるソール面、、、

奮発してちょっといいやつ買ったのに、、、

あきらめてそのまま使う?

自分で出来るメンテナンスって何かある?

安心してください

安心してください、あります。 あります、、、が、、、 かなり勇気と大きな決断が必要ですので、自信がない方には決してお勧めできません。
無理をせずボードを買ったショップやチューンショップに相談してください。

本題

で、本題です。 ソール面に大きなキズがついてしまった場合に、自分で出来るメンテナンスについて。

覚悟

このメンテナンスは、あくまでも自己責任であることを覚悟する必要があります。あとで出てきますが、傷をさらにエグるような作業もありますので、最悪の場合スノーボードが使えなくなるかも知れないという覚悟が必要です。 また、リペアした部分は見た目でもすぐにわかりますし、ワックスのかかり具合も違ってきます。

余談ですが、僕の場合はなかなか覚悟も出来なかったですが、お金ももっと無かったので、勢いでチャレンジしました。

手順

では、ここからようやく手順の概要です。
※文中のリンクをクリックすると楽天市場に移動します※

「その1」

リペアキャンドル メタルスクレーパ 、サンドペーパーとコルクブロック (もしくは波目ファイル )、彫刻刀、古新聞等を用意します。 リペアキャンドルには大概のメーカでは白か黒が用意されていますので、自分のソールの色に合わせて選んでください。(といっても黒いソールの人以外は白しか選べませんね)

「その2」

とにかく汚れやワックスを取り除きます。 市販のワックスリムーバー でしっかりと落としてください。目的は、汚れや古いワックスが傷口や傷口周辺に残っていると、せっかくのリペアキャンドルが傷口に密着出来ずにあっさり外れてしまうからです。

「その3」

キャンドル材とソール材の接着面積を増やしてしっかりとつける目的で、あえて彫刻刀で傷口を少し広げます。 シンタードベースのソールをチョイスしている人なんかは涙が出そうになるかも知れませんね。

「その4」

古新聞等を敷いて、リペアキャンドルが溶けてポトポト落ちても良い状態にしてから、リペアキャンドルに火をつけ、炎からススが出なくなるまで待ちます。(この時点で結構待ちますのでキャンドルも減ります。)

「その5」

傷口以外の部分には垂らさないように気をつけながら、いよいよスノーボードのソール面にリペアキャンドルを垂らしていきます。少し盛り上がるぐらい垂らしてください。

「その6」

接着性を高めるために、垂らしたリペアキャンドルが冷えて完全に固まってしまう前に、メタルスクレーパの平らな部分を使ってソール面にリペアキャンドルを押さえつけます。

「その7」

リペアキャンドルが冷えて完全に固まったら、メタルスクレーパを使って余分に盛り上げたリペアキャンドルの部分を荒削りしていきます。

「その8」

コルクブロックにサンドペーパーを巻きつけたものを使って、最終仕上げをします。あくまでも素人リペアの範囲ですので、だいたい平らになればOKです。

お疲れさまでした、うまく行きましたか? 少しわかりにくいところもあるかと思いますので、下のリンクから本家ガリウムさんの解説ページへのリンクもあげておきます。(最初からこれで良かったのかな?)


>>>Galliumさんのホームページでリペア方法を確認する<<<


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